
当院院長がThe 9th Congress of the World Society of Lingual Orthodonticsにて、インハウスアライナーについて、ポスター発表を行いました。
今回の発表の内容は、当院にて行なっているインハウスアライナーについてでした。当院のインハウスアライナーについて、その製作過程や特徴などについて詳しく説明いたしました。
「インハウスアライナー」とは
まだあまり広く知られていないかもしれませんが、インハウスアライナーとは、歯科医院内で作られる歯列矯正用のマウスピースのことです。
一方で従来通り、インハウスで行わない場合、マウスピースの作成を外注することになります。歯科医院で患者の歯の型を取り、その後専用マウスピースメーカー(マウスピース制作工場)に模型または3Dデータを送り、マウスピースを制作します。マウスピース矯正のメーカーには、インビザライン、アソアライナー、クリアコレクト、キレイラインなどがあります。
インハウスアライナーのメリット
従来のマウスピース矯正との最大の違いは、アライナーを製作するスピードです。
口腔内スキャナーやPC専用ソフト、必要に応じてCTデータ、3Dプリンター、アライナーを製作する機器など、かなり高価な設備投資が必要になりますが、歯科医院内で製作するため、最短で即日渡すことができるようになります。また患者様の口腔状況に応じてきめ細やかな早い修正対応が可能となります。使用方法や使用期間は、インビザラインなど従来のマウスピースと変わりありません。
さらにインハウスアライナーは、乳歯の生え変わる時期に行う小児矯正に適しています。乳歯が生え変わるとマウスピースが合わなくなるため、小分けにアライナーを作り、迅速に対応することができるため、ワイヤー矯正よりも適している時期もある可能性があります。
当院のインハウスアライナー治療について

当院では、従来の専用マウスピース制作工場に依頼する手法に加えて、このインハウスアライナー方式も取り入れております。当院では当院専門の技工士が勤務し、自院内にてマウスピースを制作しています。矯正医と技工士の意思疎通も随時行うことで、質の高い治療をご提供して参ります。
The 9th Congress of the World Society of Lingual Orthodontics(第9回世界舌側矯正学会議)とは

The 9th Congress of the World Society of Lingual Orthodontics(第9回世界舌側矯正学会議)とは、舌側矯正に関する世界最大規模の学会の一つです。舌側矯正とは、裏側から歯列を矯正する方法で、従来の矯正装置よりも目立ちにくく、治療期間が短くなるなどのメリットがあります。 この学会は、世界中から舌側矯正に関する専門家や研究者が集まり、最新の技術や知見の交流が行われます。会議では、口演発表やポスター発表が行われ、舌側矯正に関する研究成果や最新の治療技術が発表されます。舌側矯正に関する最新の情報や治療方法が発表され、治療を受ける患者さんにとっては、より適切な治療法を選ぶための参考になります。そこで当院の院長もこの学会でポスター発表を行いました。


アイコネクト大森矯正歯科では、歯列矯正において最新の技術を取り入れ、患者様により良い治療結果を提供することを目指しています。今回の発表も、その一環として行いました。 引き続き、アイコネクト大森矯正歯科の技術力の研鑽に努めて参ります。