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矯正治療中のトラブル予防|痛み・口内炎・清掃で意識したい基本

コラム

矯正治療中に起こりやすいトラブルとは

歯列矯正は美しい歯並びと健康的な噛み合わせを手に入れるための治療ですが、治療期間中には「痛み」「口内炎」「清掃不足」といったトラブルが起こりやすくなります。

これらは矯正装置が口腔内に存在することで避けられない側面もありますが、適切な知識と対策を持つことで、その多くを予防したり軽減したりすることが可能です。

矯正治療中のトラブルを未然に防ぐことは、治療期間を快適に過ごすだけでなく、治療の中断や期間延長を避けるためにも重要です。

痛みの原因と予防法

矯正装置による痛みのメカニズム

矯正治療中の痛みは、歯を動かす過程で歯と周囲の組織を壊し、その再生力を利用して位置を変えるという治療のプロセス上、どうしても発生するものです。

特に装置を装着した直後や調整後には、鈍痛を覚えることがあります。

ワイヤー矯正では金属部分が粘膜に触れるため痛みが強く感じられる場合があり、マウスピース矯正でも器具の縁が当たって痛みを生じさせることがあります。

痛みを軽減するための工夫

矯正用ワックスを使用することで、矯正装置と粘膜の摩擦を減らし、痛みを抑制できます。

粘膜と干渉する部分にワックスを塗布することで、日常的に口内炎を予防しやすくなります。

また、刺激の少ない食事を心がけることも大切です。シチューやリゾット、茶碗蒸しやゼリー、ヨーグルトなどのとろみがあるものがおすすめです。

カレーやキムチなどの刺激が強いもの、レモンなど酸っぱい食べ物、熱いものは避けるようにしましょう。

口内炎の予防と対処法

矯正中に口内炎ができやすい理由

矯正装置やワイヤーが舌やお口の粘膜に当たって傷つくことで、「カタル性口内炎」と呼ばれる口内炎が発生します。

特に食事中や会話の際に傷が付きやすく、上下の唇の裏側に口内炎ができやすいことが特徴です。

マウスピース矯正では、マウスピースの縁が粘膜に当たって傷を付け、上下の唇だけでなく頬に口内炎ができるケースもあります。

口内炎の種類と見極め方

カタル性口内炎は、粘膜の一部が赤く腫れている、腫れた部分が熱を持っている、水ぶくれのようになっているといった特徴があります。

一方、栄養不足やストレス、睡眠不足などによる免疫力の低下が原因で起きる「アフタ性口内炎」は、白くて丸い形をしており、通常約10日で自然に治癒します。

口内炎への具体的な対処法

矯正用ワックスを日常的に使用することで、口内炎の発生を予防できます。

市販の口内炎用の薬も効果的で、軟膏タイプ、直接貼るパッチタイプ、スプレータイプなどがあり、炎症を鎮めます。

なかなか治らない場合や何度も再発する場合は、治療を受けているクリニックで矯正装置を調整してもらいましょう。

口内炎をむやみに触って刺激しないように気をつけることも重要です。

清掃不足を防ぐ効果的な口腔ケア

矯正中の清掃が重要な理由

矯正中は虫歯になりやすいという声を聞いたことはありませんか?

実際に、矯正中はブラッシングが行き届かず、虫歯にかかってしまう方がいます。虫歯の進行状況によっては矯正歯科治療を中断することがあり、最悪の場合、治療期間が長引いてしまうケースもあるのです。

矯正装置周辺の清掃を徹底し、歯茎や歯根の炎症を防ぐことが不可欠です。

正しいブラッシング方法

歯ブラシの持ち方は「ペングリップ」で、鉛筆を持つ要領で歯ブラシの柄を人差し指、中指、親指で軽くはさみます。

柄の真ん中から前方1/3くらいの所を握ると、歯ブラシを細かく動かすことが可能です。手首を使って動きをコントロールすると力が入りすぎずに有効です。

歯ブラシは小刻みに動かすことが大切で、大きく動かすと汚れはきれいに落ちません。わきをしめて口で数えながら手首で小刻みに歯ブラシを動かしましょう。

汚れのたまりやすい箇所は1箇所につき10回程度念入りに磨きましょう。

プロによるクリーニングの活用

どんなに丁寧に歯を磨いている方でも、歯磨きだけではすべての汚れを落とすことはできません。

歯磨きでは落としきれない汚れは、プロのクリーニングで取り除きましょう。3~6ヶ月に1度のペースで定期検診に通うことで、お口を清潔な状態に保つことができます。

「PMTC」と呼ばれる専門的なクリーニングでは、歯科衛生士が専用の器具にブラシを取り付けて、歯垢・歯石・着色汚れを落としてから、フッ素を配合した研磨剤で歯を磨き上げます。

生活習慣の見直しで予防効果を高める

栄養バランスを意識した食事

皮膚や粘膜の健康維持に役立つ栄養素を意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。

ビタミンCはトマトやピーマンなどの緑黄色野菜、イチゴなどに含まれています。ビタミンB2はブロッコリー、納豆、チーズ、レバー、ウナギなどに豊富です。

ビタミンB6はささみ、大豆、マグロ、バナナ、アボカドなどに含まれており、これらをバランスよく摂取することで、免疫力を高めることができ、口内炎の予防に役立ちます。

十分な睡眠とストレス管理

免疫力を保つために、質の良い睡眠を確保し、日常的にストレスを溜めない工夫をしましょう。

十分な睡眠が取れないと体の抵抗力が落ちてしまい、口内炎ができやすくなります。疲れを感じたときには無理をせず、6~8時間の睡眠を目指すと良いでしょう。

口腔内を清潔に保つ習慣

食後の歯磨きやマウスウォッシュの使用を習慣づけましょう。

殺菌成分を含む歯磨き粉やマウスウォッシュを使用すると、口内の細菌数が減少し、口内炎のリスクを抑えられます。

また、唾液の分泌が口内の健康を守る働きを持っているため、口が乾かないよう水分補給を心がけ、ガムを噛むことで唾液の分泌を促進するのも良い方法です。

まとめ~快適な矯正生活のために

矯正治療中のトラブル予防は、日々の小さな工夫の積み重ねが大切です。

痛みや口内炎、清掃不足といったトラブルは、矯正用ワックスの活用、適切なブラッシング、栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠といった基本的な対策で、多くを予防することができます。

治療中に違和感や痛み、トラブルを感じた場合は早めに矯正歯科へ相談することがトラブル防止のコツです。定期的なメインテナンスを怠らず、疑問や不安があれば積極的に質問する姿勢が歯の保存成功への近道となります。

快適な矯正生活を送りながら、理想の歯並びを手に入れるために、今日からできることを始めてみませんか?

アイコネクト大森矯正歯科では、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧なサポートを行っています。矯正治療に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

矯正中のトラブルが気になる方へ

矯正治療では装置による痛みや口内炎などが起こることがあります。初診相談では矯正中のケア方法や生活上の注意点もご説明しています。

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監修ドクター:冨田 大介

略歴

大阪歯科大学卒業
東京歯科大学勤務(研修医)
昭和大学歯科矯正学講座 入局
昭和大学大学院 博士号取得
昭和大学歯科病院 助教(歯科)
都内複数一般歯科医院にて
 矯正科担当医として勤務
白金高輪矯正歯科 副院長
医療法人社団因幡会 矯正科医局長

資格

日本矯正歯科学会 認定医
歯学博士

所属学会

日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
日本スポーツ歯科医学会

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