インビザライン矯正中は飲み物選びが大切な理由
マウスピース型(カスタムメイド)矯正歯科装置(インビザライン)は、透明なマウスピースを1日20時間以上装着して行う自由診療の矯正治療です(※公的医療保険の適用外)。
多くの方から「装着したままコーヒーを飲んでもいいですか?」という質問を受けますが、答えは「控えるべき」です。
装着したまま誤った飲み物を摂取すると、虫歯や歯周病のリスクが高まり、マウスピースの変形や着色を招く可能性があります。矯正治療の成功には、飲み物の選び方も大きく関係しています。
装着中に飲んでよい飲み物とは?
インビザライン装着中に飲んで問題がないのは「水」および「糖分や酸味を含まない炭酸水」です。
水は無色透明で、酸性や糖分を含まないため、歯やマウスピースに悪影響を与えません。特に常温の水が理想です。
なぜ水が最も安全なのか
マウスピースで歯が覆われている状態では、唾液が持つ自浄作用が十分に働かず、虫歯菌が停滞しやすくなります。
糖分や酸を含む飲み物を摂取すると、虫歯や着色のリスクが上がるため、水のみを推奨します。
無糖のお茶やコーヒーでも着色の可能性があるため、マウスピースを外してから飲むようにしましょう。
炭酸水を飲む際の注意点
無糖の炭酸水は基本的に問題ありませんが、炭酸による酸性がマウスピースの素材を劣化させたり、歯のエナメル質に影響を与えることがあります。
やむを得ず飲む場合は短時間で済ませ、直後に水でうがいするか歯磨きを行うようにしてください。
避けたほうがよい飲み物一覧
| 飲み物の種類 | 主な理由 |
| コーヒー・紅茶・緑茶 | 着色しやすく、透明なマウスピースの審美性を損なう |
| ジュース・スポーツドリンク・牛乳 | 糖分が虫歯菌の栄養源となり、虫歯リスク上昇 |
| アルコール飲料 | 糖分・酸性成分により歯やマウスピースに影響 |
| 熱い飲み物 | 熱変形によるフィット不良の恐れ |
飲み物を摂取する際の正しい手順
- マウスピースを外す:専用ケースに保管。
- 飲み物を摂取:装置を外していれば特別な制限はありません。
- 口腔ケアを行う:歯磨きまたはうがいを行い、清潔な状態で再装着。
酸性飲料を摂取した場合は、歯が一時的に弱くなるため、約30分後の歯磨きが理想です。 - マウスピースを洗浄して再装着:水洗いしてから装着しましょう。
外出時・会食時の対応方法
外出や会食ではマウスピースを外しにくい場合もあります。
携帯用ケース・歯ブラシ・フロスを持参しておくと、清潔に保てます。
長時間装着時間が足りない場合は、次回のアライナー交換時期を調整できることもあります。気になる場合は必ず担当医にご相談ください。
まとめ|治療成功のカギは「正しい飲み物選び」
インビザライン矯正中は「水」を基本とし、その他の飲み物を摂取する際は必ずマウスピースを外すことが大切です。
口腔ケアを怠らず、毎日の習慣を整えることで虫歯や着色を防ぎ、治療を計画通りに進められます。

監修ドクター:冨田 大介
略歴
大阪歯科大学卒業
東京歯科大学勤務(研修医)
昭和大学歯科矯正学講座 入局
昭和大学大学院 博士号取得
昭和大学歯科病院 助教(歯科)
都内複数一般歯科医院にて
矯正科担当医として勤務
白金高輪矯正歯科 副院長
医療法人社団因幡会 矯正科医局長
資格
日本矯正歯科学会 認定医
歯学博士
所属学会
日本矯正歯科学会
アメリカ矯正歯科学会
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
日本スポーツ歯科医学会
