顎間ゴムって何？

顎間ゴムとは、矯正治療に用いる治療器具の一つです。上顎下顎にゴムを掛けるための装置を取り付け、その装置に患者さんご自身でゴムを付けてもらいます。ゴムの付け方で歯の動き方が変化します。

①Ⅱ級ゴム

上顎の犬歯から下顎の奥歯にかけて取り付けることが多いです。出っ歯傾向のある患者さんに使ってもらいます。

②Ⅲ級ゴム

下顎の犬歯から上顎の奥歯にかけて取り付けることが多いです。受け口傾向のある患者さんに使ってもらいます。

③垂直ゴム

上顎、下顎の前歯に取り付けることが多いです。前歯をよく噛み合わせるために開口症状のある患者さんに使ってもらいます。

④交叉ゴム

上顎、下顎の奥歯に取り付けることが多いです。奥歯の咬み合わせが悪い患者さんに使ってもらいます。

顎間ゴムの使い方は症状によって様々です。しっかり使っていただくと、治療期間が短くすることが可能です。逆に使わないと治療が進まなかったり、きれいな咬み合わせにならないことがあります。顎間ゴムを使うことになったらしっかりと使用時間を守って使いましょう。稀に顎関節にお痛みが出るときがあります。その時は無理をせず一度ご連絡ください。