口腔内写真(5枚法)
正面
チェアの高さは自分の身長に合わせて倒し8時の位置に立ち、患者に少しだけ右を向いて顎を引いてもらう。
真正面にカメラを合わせる。ワイヤーの患者は前歯部のワイヤーがまっすぐになる位置にカメラをセットする。
(カメラの位置が上から、下からすぎるとワイヤーが湾曲した状態になる。)
正中は上唇小帯に合わせ、咬合平面と平行にする。
この時カメラが左右に寄っていると写真のバランスが悪くなるため正中に意識を置く。
画面の枠内いっぱいにおさめるイメージで撮る。
例
左 ◯
右 ✕ (下から煽ったような状態、歯列が湾曲している)
側方
犬歯を真ん中に合わせ、できるだけ第一大臼歯の遠心がうつるよう口角鉤を引っ張る。
(口角鉤は少し斜め上に引っ張るとうつりやすくなる)
ワイヤーの患者は正面の時と同じようにワイヤーが曲がっていないことを確認する。
咬合平面と平行にして、反対側は側切歯がうつるくらいまで。
左 ◯
右 ✕(咬合平面が平行ではない)
上下
正面、側方よりチェアを倒す。
★ミラーの角度が重要★
ミラーは最後臼歯遠心の歯肉の空隙に軽く置き、撮りたい方の反対側にくっつけるイメージで固定する。
正中は側切歯の間に合わせて、第一大臼歯が平行に位置していることを意識する。
撮る前にミラーとカメラの位置関係が平行であることを確認。
シャッターを押す直前に患者に「大きく口を開けて下さい」と声掛けをし、
鼻や他の歯がうつりこまないようにする。
また、口角鉤をしっかり引っ張ってもらわないと頬もうつってしまい、歯が隠れるため注意する。
■下顎を撮る時、舌を排除できそうな患者には舌をくるっとしてもらいミラーの後ろに置き、
ミラーで軽く押さえながら撮影する。
左 ◯
右 ✕(最後臼歯まで写っていない)